
新型架台の果樹園設置イメージ
(出所:千葉エコ・エネルギー)

大型農機が利用可能
(出所:千葉エコ・エネルギー)
千葉大学発のベンチャー企業である千葉エコ・エネルギー(千葉市)と、オーストラリアの太陽光発電企業Clenergyの日本法人クリーンエナジージャパン(横浜市)は3月12日、果樹園や牧草地などの傾斜地に設置できるソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)向け新型架台を共同で開発したと発表した。
従来のソーラーシェアリングは、藤棚式やアレイ式など架台が一体となる構造が主流だったため、設備の自由度が低く、「大型農機が使えない」「大規模農地での設置が非効率」「傾斜地に設置できない」といった課題があった。
新開発の架台では、支柱を1本足とする構造を採用し、架台設置の自由度を高めた。傾斜地に設置できるほか、農業機械の入れないスペースがなくなり大型農機やドローン、自動農機を利用できるようになる。
このほかにも、一般的なアレイ式架台に近い構造となったことから、資材や施工コストの削減も期待できるという。